2011/03/20

交通科学博物館DF5018

 DF50形ディーゼル機関車は1957年から63年にかけて138両が製造されました。かつてブルートレイン「富士」が西鹿児島まで走っていて、DF50形が日豊本線の非電化区間での牽引に活躍していたのが印象深いです。
 DF50形はディーゼルエンジンで発電して、モーターを駆動する電気式と呼ばれる方式を採用しています。出力100KWのMT46形電動機を6基搭載していました。その後国鉄のディーゼル機関車は液体式のDD51形・DD13形に移行しましたが、JR貨物の最新型DF200形は電気式になっていますね。
 DF50形は出力がそれほど大きくない上に外国の技術を導入し割高であったため、蒸気機関車の本格的な代替には国産技術のDD51形があてられました。
 写真の18号機は1958年に新三菱重工業で製作されたものです。大阪環状線の弁天町駅下にある交通科学博物館に保存されています。
【撮影:佐野次郎 1992.1.14】
※電力の供給状況を注視しながら、更新を再開いたします。