外観の形状などは一切考慮されない「戦時設計」の機関車で、丸みを帯びた部分はボイラーしかなく、あとは直線となっています。
B20形は1945年に15両が完成しました。1~5号が郡山工場、6~15号が立山重工業で製造されました。簡素な戦時設計のうえ、終戦直後の混乱した状況で熟練工も不足した中で製造されたため完成後のB20形は故障が頻発したそうです。
写真の10号は機関区内の小作業用として鹿児島機関区で長く使用されました。現在は車籍こそありませんが、有火状態に復元されています。
【撮影:佐野次郎 2008.4.11】