横浜本牧には、電車の駅がなく「陸の孤島」とも呼ばれています。バスか自家用車を主に利用することなります。約40年前までは市電が走り、地下鉄の建設計画もあったのですが、現在に至っても着工予定すらありません。
計画では、新横浜方面の路線が本牧まで延びて、上大岡・戸塚方面は関内止まりとして、関内駅で同一ホーム上で乗り換えできるようにする計画でした。実際に横浜市営地下鉄の関内駅は、乗り換え可能な構造でつくられました。今でもその名残が一部残っております。
では本牧に鉄道がないかというと、じつはあるのです。貨物専用の神奈川臨海鉄道本牧線が1969年10月に開通しています。横浜本牧駅の構内にC56形蒸気機関車を保存していて、これが先日TVでも紹介されて注目を集めましたね。
写真のDD55形19号機は、1994年1月に富士重工で完成したもので、神奈川臨海鉄道の主力であるDD55形のラストナンバーです。国鉄のDD13形に似ていますが、別形式です。各地の臨海鉄道に同形の機関車が活躍しております。