2016/12/17

荒川線8900形(8906号)

都電荒川線の最新型車両である8900形のうち、8905号と8906号の2両の塗装は、ローズレッドとなっています。都電でも8800形以降、カラーバリエーションを取り入れたり、広告をラッピングすることを当初から考えていたりと新しい発想を取り入れていますね。
それにしても、31両が改造された7000形の代替となる8800形が8両、7000形の車体を再利用する7700形が8両、その他8500形が5両、9000形が2両を加えても、23両になります。6000形や7500形の代替まで考慮に入れると、車両数は明らかに減少しております。
というのも、荒川線には1976年の時点で1日あたり9万人いた利用者が、2014年には4万6千人まで減少しているのです。沿線にあった大規模な工場の移転や他の交通機関の整備など、さまざまな要因があるのでしょう。
写真の8906号は、2016年3月にアルナ車両で完成したものです。8900形は基本設計は8800形を踏襲していますが、丸みを帯びた8800形とは異なり、直線基調のスッキリとしたデザインを採用しております。
【撮影:佐野次郎 2016.10.10 荒川車庫前】