西武鉄道2000系は、もともと新宿線用に開発された界磁チョッパ制御・電力回生ブレーキを採用した省エネ車両で、西武では久々の20m・4扉の電車でした。1988年からはデザインを変更した2000N系に移行し、池袋線にも投入されました。
それまで池袋線では、101系・3000系と20m・3扉の電車が投入されていたのですが、それは池袋まで乗り通す乗客が多かったからだそうです。4扉車に慣れた目からすると長い椅子が印象的でした。今では地下鉄直通運転が増えた池袋線も4扉車ばかりです。
写真の2097Fは1992年6月に西武所沢工場で完成したもので、2000系の11次車に相当します。2両の電動車にVVVF制御装置を試験的に搭載し、VVVF・界磁チョッパの混結編成です。2016年9月に廃車となっています。
【撮影:佐野次郎 2011.9.11 東長崎ー椎名町間】