2023/07/28

東京地下鉄03系(03119F)

日比谷線で使用していた03系のうち、1990年から93年にかけて製造された03109F~03128Fについては、先頭から2両ずつに5扉車を組み込んでいました。日比谷線にはホームの前後に階段を設けた駅が多く、編成両端の混雑が激しいために混雑緩和策として導入されたものです。
5扉のうち2つの扉は締め切り扱いとすることが可能でした。側扉の幅は1.300mmで、側窓は扉間がすべて戸袋になるため固定窓となり、車端部を下降式窓にしてありました。窓キセがFRPとなり、扉間の座席は3人掛けとなっていました。
制御装置は高周波分巻チョッパ制御のTHB-2L-18A、主電動機は出力160kWのMM-2A、補助電源装置はCN-DA130Aです。台車はSS111/SS011、集電装置はPT4322S、冷房装置はCU762、車両制御情報管理装置TISを装備しています。
写真の03119Fは1992年6月に東急車輌で完成したもので、03系の5次車に相当します。行先表示が幕式からLED式となりました。2017年6月に廃車となりました。03系は東急東横線にも乗り入れる運用がありましたが、現在の13000系は東武線には入りますが東急線には入りません。