8000系電車は2023年7月現在では60両(10両編成6本)まで減勢している相模鉄道では最古参となる営業用車両です。そのうち8709FはYNB化、8708F・8710F・8711Fが前照灯周りの改修を行っており、原型の前面を維持しているのは8712Fと8713Fだけです。
まもなく残り2編成も工事が完了する予定であり、1990年導入時のスタイルは見納めとなることから、8713Fの両先頭車前面に導入時の塗装をイメージしたデザインにラッピングしてます。2023年6月から8月中旬までラッピングを施して営業運転が行われます。
更新後の制御装置はVFI-HR2820T、主電動機は出力150kWのHSV-03、補助電源装置はIGBT-SIVのSVH260-RG4076Aです。台車はKH-132B/KH-135A、集電装置はシングルアーム式のPT7103C/F、冷房装置は50.000kcal/hの能力を持つHRB504-5を装備しています。
写真の8713Fは1999年9月に日立製作所で完成したものです。3000系の代替として増備された編成です。2013年6月に新塗装化、2016年3月に前照灯・室内灯のLED化、2019年4月に機器更新工事を完了しています。