2023/07/31

東京急行電鉄5000系(5114F)

5000系は2002年から導入している軽量ステンレス車で、東急車輌とJR東日本が共同で開発したE231系電車と基本構造と部材を共通化することでコストダウンを図っています。ストレート車体とやや前面が傾斜したデザインを採用しているため、E231系類似の車両という印象は薄く東急独自の車両だという印象です。
5000系ではピーク時の混雑緩和を目的として、6扉・座席収納車両を導入しました。2005年から開始し、5号車・8号車に組み込みました。2009年からさらに6扉車を3両とする編成替えが行われました。最終的には2020年度までの田園都市線全駅へのホームドア導入により6扉車は全廃となり、全車4扉車となっています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のVHI-HR2820B/D.VFI-HR1420B/W、主電動機は出力190kWのTKM-98、補助電源装置はIGBT-SIVのINV146-Bです。台車がTS-1019/TS-1020A、集電装置はPT-7108B/D、冷房装置はCU708/CU708B/HRB-504を装備しています。
写真の5114Fは2007年9月に東急車輌で完成したものです。新製されたのは9両で4号車には5103Fからサハ5414を組み込み、6扉車を2両編成中に組み込んでいました。さらに2009年10月にはまた5103Fからの差替えで2代目サハ5414を組み込み6扉車を3両化しました。現行のサハ5414・5514・5813は2016年14月に総合車両製作所で完成したもので、10両全車が4扉車となっています。