2013/09/15

広島電鉄800形〈801〉

広島電鉄800形は、1983年12月に1次車が登場した市内線用の新造車両です。車体は前年に登場した700形とほとんど同じですが、省エネルギー、低騒音・低振動をめざし、市内線用としては初めての本格的な高性能車となりました。
遠くから見ると700形との判別は困難ですが、正面の前照灯・尾灯の並び方や側面幕板の緑帯の有無、Z型パンタグラフの装備などで識別できます。その他は、1.200mm両開きの中央扉や、正面・側面4か所が連動する大形電動方向幕などは700形と共通であります。
主制御器は回生制動付の電機子チョッパ制御となり、自動加減速制御されます。モーターは60kWの複巻電動機で、駆動装置は平行カルダンです。台車は枕バネはコイル式ですがオイルダンパー付きで、軸バネにシェブロンゴムを使ったFS83形を装備しています。
写真の801号は、1983年12月にアルナ工機で完成したもので800形の1次車に相当します。800形はその後814号まで増備されましたが、仕様が少しずつ変更されましたので写真と同様の外観は1次車だけになっています。
【撮影:佐野次郎 2013.9.11 元宇品口ー広島港間】

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