2013/09/22

広島電鉄1900形〈1901〉

広島電鉄1900形は、1978年に全廃された京都市電1900形を1977年に2両、1978年に13両譲り受けたものです。京都時代に事故で失われた1両を除く、残存14両全車が広島電鉄にやってきました。
京都市電1900形は、900形のうち1957年製の16両を、1970年にワンマン化し、改番した形式です。その際に、後部の扉を中央部に移設し、前中2扉の現在の様式となりました。特徴のある前照灯周りも、その際に改造されたものです。
広島電鉄でも京都時代の塗装のままで活躍しており、京都市の市章もそのままです。今回実際に乗車しましたが、小さい時に乗車した京都市電の雰囲気をそのまま残していたように思います。揺れ方や走行音、木張りの床などを見て特にそう思いましたね。
写真の1901号は、1957年9月にナニワ工機で京都市電916号として完成したもので、1970年に改造されて1916号となりました。広電移籍後の1980年には、広電ではトップを切って富士電機の直流駆動方式で冷房改造されました。再改造された現在の姿とは異なり、屋根上のクーラーユニットはありませんでした。
【撮影:佐野次郎 2013.9.11 広電本社前】