2013/09/15

広島電鉄750形〈768〉

広島電鉄のなかで大きな存在感を持っている移籍車両のなかでも、大きな勢力をもっていたのがもと大阪市電の750形でしょう。大阪市電の1601形・1651形・1801形の3グループからなり、1965年から68年にかけて22両が移籍してきました。
現在も稼働しているのはそのうちの6両で、旧1651形と旧1801形が3両ずつ残っています。冷房改造を受け、ICカードと一日乗車券などフリーパスの読み取り機、運賃箱を装備し、ドアの近くは機器が何種も並んでいます。
750形は広島駅ー比治山下ー広島港間の5系統を中心に使用されているようです。同じく広島駅ー広島港間を市役所前経由で結ぶ1系統にも早朝やラッシュ時には入ります。いずれも朝夕のラッシュ時が運用の中心ですね。
写真の768号は、1950年に富士車輌で大阪市電1827号として完成したものです。台車は大阪市電型とよばれるオールコイルバネのものを使用しております。
【撮影:佐野次郎 2013.9.12 的場町ー猿候橋町間】