2013/09/14

広島電鉄100形〈101〉

100形復元車は、1984年4月から8月にかけて行われた”Sun Sun ひろしま”観光キャンペーンに際して登場した、1912年広電開業当時の日本車両製A形電車をモデルに復元したものです。
外観は、すっかり珍しくなった2軸の単台車、二重屋根、扉がなく吹き抜けの運転台、しゅろなわの救助網、各所に見られる凝った装飾など、当時の雰囲気がよく伝わってきます。
下回りは1971年まで在籍し、市内の交通公園に保存されていた157号のものを整備して流用しています。台車は本来の100形のブリル21Eではなく、S-12形であり、モーターも26kw2個装備と、性能的には150形であります。
1984年4月から白島線で営業運転に投入され、好評を博しました。現在では、貸切列車などに使用されているようです。現在の構造基準に適合するよう、台枠や外板、屋根などは鋼板製になっております。
【撮影:佐野次郎 2013.9.11 江波】

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