20形の車体は10形を基本とした2車体連接構造ですが、保守の能率向上や軽量化を目的として二重屋根や側窓アーチ形状などの意匠を改めています。腰掛は運転台の後ろだけ展望席としてクロスシートにした他は、ロングシートになっております。
台車や主要な電気部品は、先代500形の501+551から流用しております。これは500形の走行機器は更新してから日が浅く状態も良かったからです。集電装置については、シングアーム式パンタグラフを新たに装備しました。
写真の21+61編成は、2002年3月に東急車輌で完成したものです。先代500形が、走行機器を更新していたのに廃車となったのは構造上冷房改造が困難であったからだそうです。20形は翌2003年にもう1編成増備され、先代500形を置き換えました。
【撮影:佐野次郎 2017.4.6 七里ヶ浜ー稲村ケ崎間】