2017/04/23

江ノ電先代500形(501+551)

江ノ電の先代500形は、ヨーロピアンスタイルの個性的なスタイルの電車でした。1956年当時としては、相当斬新なスタイルの電車ではなかったかと思われます。イメージを踏襲したといわれる二代目500形のほうが穏健なスタイルだと私は思います。
出入口も1956年では、珍しかった両開きを採用し、腰掛もクロスシート、自動放送装置まで備えていたそうです。ただし、自動放送装置は早期に撤去され、腰掛も一般的なロングシートに改められました。
1984年から85年にかけて、出入口を片開きに改め、前面窓の構造変更を伴う改修を行い、さらに1989年から90年にかけて走行装置を一新して、カルダン駆動に変更されました。以前の江ノ電を代表する車両として存在感がありました。
江ノ電としては比較的新しい車両でしたが、車体が重く冷房改造が困難であったため、廃車対象となりました。写真の501編成は2002年に廃車となりました。下の二代目500形の写真とほぼ同じ場所で1992年3月に撮影しておりました。
【撮影:佐野次郎 1992.3.20 七里ヶ浜ー鎌倉高校前間】