2017/07/12

あらかわ遊園 東京都電6000形(6152号)


都電荒川線の沿線にある「あらかわ遊園」には、東京都電6000形(6152号)が保存展示されています。廃車後荒川区が引き取り、2003年4月から展示されているものです。6152号は前照灯が一灯であることから「一球さん」の愛称が付けられています。
東京都電6000形は、戦後初めて新製された車両で、1947年から52年にかけて290両が製造されました。6000形をモデルにした車両が、秋田市電や名古屋鉄道岐阜市内線、土佐電鉄に導入されました。土佐では、とさでん交通200形として現役ですね。
荒川車庫には、1966年から配置されました。稼働率は低かったようですが、7000形・7500形のワンマン化工事による車両不足を補っての活躍が見られました。1978年には全車が引退し、6152号だけが応急車として残されました。
6152号車は、1987年9月の「都電ギャラリー号」として運転されてから、1988年にアルナ工機で大規模な更新修繕を実施して、貸し切り用や夏季以外の第1・3日曜日の定期運用に充当されました。その後、2000年12月に引退しています。
【撮影:佐野次郎 2017.7.10】