800形は都営浅草線には直通せず、京急線内だけで使用する車両なので、正面に貫通路がありません。乗降時間を短縮するための4扉でかつ、扉が片開きというのも希少な存在といえるでしょう。
標準化が進む現代の鉄道車両の中では、特異な存在ともいえましょう。新製当初は先代1000形が主流でしたので、新しい電車だという印象がありましたが、1995年に登場した600形以降、京急の電車は格段にレベルが上がったように思えます。
写真の827編成は1986年8月に川崎重工で完成したもので、800形の最終編成に相当します。2002年3月に京急ファインテックで更新工事を完了しています。今後は1500形の初期車の置換えに着手するのでしょうか。
【撮影:佐野次郎 2018.12.30 追浜ー京急田浦間】