身近だったのは、品川客車区・尾久客車区での入換作業でしょうか。私が撮影を始めた1980年代には、急行列車を中心に減少傾向にあったとはいえ、まだまだ多くの寝台特急が設定されていました。
ブルートレインブームでもあり、新幹線の博多開業や航空機の発達によって乗客も減少していましたが、撮影対象としては人気抜群でした。品川や尾久まで行けば、寝台特急用の客車が見られるということで何度か出かけていたのでした。
写真の92号機は、1969年2月に日本車輌で完成し、佐倉機関区に新製配置されたものです。1982年12月に田端機関区に転属し、1987年2月に廃車となりました。荷物車と14系による急行「能登」編成を入換しているところを撮影しました。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 尾久駅】