2019/07/02

DE11形(56号)

DE11形ディーゼル機関車は、操車場での入換作業に特化したもので、DE10形と車体、構造、機器配置、使用部品など可能な限り共通化を図りつつ、軸重を増やして牽引力を高める一方で、主に客車牽引時に使用する蒸気発生装置や重連運転用の装備を省略しました。
昭和40年代までは、大都市近郊の操車場や貨物線などでも、8620形・9600形・D51形などの蒸気機関車が使用され、住宅地にも煤煙や騒音などをもたらしていましたが、DD13型・DE10形・DE11形ディーゼル機関車などの投入による動力近代化が行われました。
私自身は、DD13形をよく見かけた記憶があります。山下公園の高架を走るところや、品川駅近くで入換に従事するところなどです。DE10形・DE11形はDD13形に比べると新しい機関車だという印象を持っていました。
写真の56号機は、1970年3月に日本車輌で完成し高崎第一機関区に新製配置されたものです。1984年3月に品川機関区に転属し、1987年2月に廃車となりました。当時はブルートレインの入換作業を東海道線のホームから見ることができました。
【撮影:佐野次郎 1984.8.30 品川駅】

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青梅鉄道公園8620
梅小路蒸気機関車館9633
川崎生田緑地D51 408