2019/07/07

DE10形(554号)

年号が「令和」となった本年ともなると、国鉄時代から継続して使用しているJRの車両も少なくなってきました。DE10形ディーゼル機関車は現役を続けている車両の一つであります。今後はHD300形・DD200形ディーゼル機関車などに代替されていくでしょう。
派生形式のDE11形・DE15形とあわせて909両が製造され、現在ではDE10形126両、DE11形7両、DE15形19両が在籍している模様です。製造当初とは使用状況も大きく異なり、後継車両もなかったことで長く現役を続けている側面もあるでしょう。
国鉄の分割・民営化の過程ではDE10形にも多くの余剰車が発生し、JRに継承されたのは半数程度になります。これは貨物輸送がコンテナ中心かつ拠点間直行型に再編成され、地方交通線が大幅に整理されたためです。
写真の554号機は、1969年8月に日本車輌で完成し、高松機関区に新製配置されたものです。1982年12月に佐倉機関区に転属し、1984年7月に品川機関区に転属し、1987年2月に廃車となりました。JRには継承されず、20年使用されずに廃車されたことになります。
【撮影:佐野次郎 1983年頃 八王子駅】