2019/07/16

浅草線5500形(5509編成)

都営地下鉄浅草線は、2020年に開業60周年を迎え、オリンピック・パラリンピックの開催を控えていることから、5300形27編成の5500形への更新を進めています。2018年6月に5501編成が営業運転を開始し、現在では全体の約三分の一が置き換わった状況です。
5500形の特徴は、歌舞伎の隈取をモチーフにした先頭部デザインにあります。これは沿線に浅草・銀座・新橋があり、羽田・成田空港へのアクセスを担うことで世界と日本の伝統を繋ぐ浅草線の姿を投影したものではないでしょうか。
山手線の新型E235系と同じく列車情報管理制御装置INTEROSを搭載し、防犯カメラを装備しているのは最新型にふさわしいです。ラインカラーを側面の帯ではなく、ドアの縦面に表現しているのはホームドアでも見えるようにするためでしょう。
写真の5509編成は、2019年5月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。2021年度までに5300形の5500形への更新が完了する予定になっています。現時点ではまだ5300形のほうが多く走っている印象です。
【撮影:佐野次郎 2019.7.15 立会川駅】