2019/06/29

DE10形(1156号)

DE10形ディーゼル機関車は、駅・操車場での入換作業と、地方の路線での客車・貨車の牽引に使用する目的で開発されたもので、本線用のDD51形と並んで蒸気機関車を代替し、国鉄の動力近代化に大きな貢献をしました。
DE10形は、1966年に試作車的な性格を持つ1~4号機が完成し、1977年までに708両が製造されました。派生形式として大規模な操車場での入換に特化したDE11形が1968年から78年までに116両、除雪用のDE15形が1967年から81年までに85両製造されました。
横浜在住の私にとっては、山下公園を通る貨物線や、品川・新鶴見での入換などで比較的身近な存在のはずですが、一世代前のDD13形がよく使われていた印象があります。山下公園を走る貨物線も品川の客車区も既に姿を消しています。
写真の1156号機は、1972年2月に日本車輌で完成したものです。JR西日本の所有で梅小路に常駐して、山陰本線の旧線を活用した嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車に同社所有の1104号機が検査入場したときの予備として使用されております。
【撮影:佐野次郎 2015.5.19 梅小路蒸気機関車館】

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