2020/01/25

キハ75形200番台

キハ75形は、JR東海が1993年8月から名古屋ー鳥羽間の快速「みえ」用に12両を新製投入したものです。旧式化したキハ58・65形を代替し、スピードアップにより主に近鉄名古屋線の特急・急行に対して競争力を強化することを意図していました。
キハ75形の車体は軽量化と保守省力化のため、軽量ステンレス鋼を採用しています。先頭部のみ普通鋼製です。200番台を含む2次車では、前照灯が4灯に増えています。客室は3扉・転換クロスシートで構成され、観光を考慮して大型窓を採用しました。
特急「ひだ」「南紀」に使用されているキハ85形と同様に、英国カミンズ社製の350馬力のエンジンを1両に2台搭載し、最高速度は120km/hとしています。台車は軽量ボルスタレス台車を装備しました。
写真の203号車は、1999年2月に日本車輌で完成し、名古屋車両区に新製配置されたものです。2015年4月に耐寒装備を増設して、1203号に改番され美濃太田車両所に転属しました。2017年3月には再び名古屋車両区に転属しています。
【撮影:佐野次郎 2011.6.9 名古屋駅】