2020/02/23

東急田園都市線8500系(8621F)

東急田園都市線の8500系電車は、2020系の増備による代替が本格化し、190両(10両編成19本)まで減少しております。首都圏を走る通勤電車の中では製造時期の古い車両といえるでしょう。
田園都市線は有数の混雑路線である上に、東京メトロ半蔵門線を介して、東武伊勢崎線・日光線までの長距離運用をこなしているわけですから、メンテナンスは大変なのではないかと想像しています。
新型の車両に比べると盛大な走行音、室内では珍しい装備となった扇風機、実用本位な車内の座席など、確かに現在では希少な昭和の電車ではあります。ほぼ同世代の半蔵門線8000系も後継の18000系に代替される計画があります。
写真の8621Fは、1976年12月に東急車輌で完成したものです。段階的に10両編成に増結され、2001年度に表示器をLED化し、2003年度に先頭車にスカートを設置しました。2020年2月に長津田工場に回送され、そのまま廃車になるものと思われます。
【撮影:佐野次郎 2010.8.12 すずかけ台ーつくし野間】