田園都市線は有数の混雑路線である上に、東京メトロ半蔵門線を介して、東武伊勢崎線・日光線までの長距離運用をこなしているわけですから、メンテナンスは大変なのではないかと想像しています。
新型の車両に比べると盛大な走行音、室内では珍しい装備となった扇風機、実用本位な車内の座席など、確かに現在では希少な昭和の電車ではあります。ほぼ同世代の半蔵門線8000系も後継の18000系に代替される計画があります。
写真の8621Fは、1976年12月に東急車輌で完成したものです。段階的に10両編成に増結され、2001年度に表示器をLED化し、2003年度に先頭車にスカートを設置しました。2020年2月に長津田工場に回送され、そのまま廃車になるものと思われます。
【撮影:佐野次郎 2010.8.12 すずかけ台ーつくし野間】