横浜市営地下鉄ブルーライン3000V形は、老朽化した3000A形の更新に向けて導入されたものです。基本的な車体寸法や性能は従来の3000形に準拠していますが、バリアフリー化や省エネルギーの推進、走行安全性の強化などの改良が加えられています。
客室内の配色はブルー系基調となり、各側扉の上には17インチワイド液晶画面による案内表示装置を2画面設置しています。また各車両前後の貫通扉は全面ガラスとし、横浜の観光名所をデザインしています。
制御装置はSiC-VVVFインバータ制御のMAP-148-75V303A、主電動機は出力140kWのMB-5170-A2、補助電源装置はSiC-SIVのNC-GBT135Aです。両先頭車の中間車寄りの台車がPQモニタリング台車となっており、軸重や横圧の測定を可能としています。
写真の3611Fは2017年3月に日本車両で完成したもので、3000形の5次車に相当します。2編成目以降の増備も計画されていましたが、4000形の新製という形で進められることになり、3000V形は1編成のみの存在となっています。