東武鉄道50050系は東上線用の50000系をベースとして、東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線との相互直通運転に使用する車両としたものです。東急では長期間使用していた8500系が多数を占めていた時期が長いので、比較的新しい車両だという印象がありました。
現在では東急でも最新型の2020系が多数を占めるので、側扉上のスクロール式の車内情報案内装置も一世代前の設備という印象もあります。また2編成だけが残っていた30000系の置換えにも東上線から50000系をコンバートしましたので、東武車は事実上一系列に統一されています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のVFI-HR2820F/VFI-HR1420L、主電動機は出力165kWのTM03、補助電源装置はIGBT-SIVのINV146-G0です。台車はTRS-03M/TRS-03T、集電装置はPT7112-A、冷房装置はRPU-15005を装備しています。
写真の51055Fは2006年7月に日立製作所で完成したものです。東武の50000系列は日立製作所のA-train標準仕様をベースとしている車両でもあります。また51055Fも側面の固定窓を簡易開閉式に改造しています。