東京メトロ千代田線では、新形16000系電車の投入が進んでいますが、計画は2012年度までに16編成となっていて、すぐに6000系を全面的に置き換えるというわけではありません。
1971年に量産車が登場した6000系は、50年陳腐化しない車両をめざして設計された車両であります。高い志を持って設計された電車なのです。ちなみに6000系も1972年のローレル賞を受賞しております。
当面残る編成は、制御装置をVVVFインバータに更新した編成となります。走行機器に関しては、最新型電車に近い内容に作りかえられているともいえます。車体のデザインについては、最新型なみとはいきませんが、国電103系などと同時代の電車とは思えない斬新さを感じます。
写真の6108Fは1971年3月に東急車輌で完成したもので、6000系の1次車に相当します。冷房改造とVVVFインバータ化工事を受けていますが、側窓はオリジナルの田窓を維持していますね。