相模鉄道10000系電車は、JR東日本のE231系電車をベースにして設計されたもので、ライフサイクルコストの低減と環境への配慮をテーマとしています。2002年に第一陣が登場し、2100系・6000系・5000系の置換用として増備されました。
相鉄では初めての平行カルダン駆動で、名物のボタンで上下する側窓も、一部に設けられた向い合わせの座席もなく、相模鉄道の電車の流れを変えた形式であります。外観のデザインだけが相鉄オリジナルとなっています。
10000系の最大の特徴はTIMS(列車情報管理装置)の導入です。TIMSによって多くのケーブルや配線を伝送化できるために、メンテナンスフリーやコストダウンにつながるわけですね。JR東日本では大量導入によって大きな成果を上げているそうです。
写真の10703Fは、2003年3月に東急車輌とJR東日本新津車両製作所で完成したもので、10000系としては初めての8両編成となっております。新製後は帯色がCIによる新色になり、ATSと無線装置が将来の直通に備えてJR仕様に改修されたりという変化が見られます。