2012/08/11

相模鉄道8000系(8702F)

相模鉄道8000系電車は、「21世紀に向けた」車両として、1990年に登場しました。現在の最新形である11000系とひとつ前の10000系は、それぞれJR東日本のE233系、E231系をベースにしていますから、8000系と9000系が相鉄オリジナル車両の頂点ともいえる電車でしょう。
登場後20年を過ぎている8000系ですが、通勤電車としてはスピード感を強調したデザインは新鮮さを失ってはおりません。車体幅は新6000系と同様の2.930mmとして、裾絞りの車体断面となっています。これで客室面積を拡大して収容力を高めているわけです。
主回路はVVVFインバータ制御を採用しています。電動車の比率を高めて編成全体では新7000系のVVVF車に比較して25%出力が向上しております。また車両情報制御装置が装備されて、車内にも行先案内が表示されるようになりました。
写真の8702Fは1991年3月に日立製作所で完成したもので、8000系の2次車に相当します。行先表示はLED化され、パンタグラフもシングルアーム式に換装されていますが、塗装はオリジナル塗装を維持しております。