相模鉄道9000系は、日立製作所製の8000系を基本として1993年から2001年にかけて東急車輌で製造された電車です。ほぼ同等の車両を2系列並行して製造したのは、非常に珍しいといえるでしょう。
8000系と同じく、アルミ製の幅広車体を採用していますが、デザインは新しくなり、先頭車の連結器にはカバーがかけられているので印象が異なります。また車体幅が8000系より30mm小さい反面、客室内は床面を10mm下げ、天井高さを20mm上げ、車内の蛍光灯も1両につき4灯増設されています。
8000系と9000系とも中間車の一部に向い合わせの座席を採用しております。私も横浜ー海老名間を通勤で利用していたことがありますが、帰宅時の向い合わせの座席は有難かったですね。急行は二俣川ー横浜間ノンストップですから、より早く感じられました。
写真の9704Fは、1996年1月に東急車輌で完成したもので、9000系の3次車に相当します。私が通勤で利用していた頃、ちょうどピカピカの新車だったわけです。当時は6000系も現役で、珍車の3050系も走っておりました。