東武鉄道の10000系電車は、1983年に8000系の後継形として登場し、1988年から10030系に移行して1996年までに486両が製造されました。2008年度から一部車両に内装の更新や空調装置の改良を中心としたリニューアル工事が行われています。
10030系のリニューアル車では、腰掛の枠は従来のものを利用していますが、腰掛を新しくして新形電車と同じようなバケット型座席に改良しました。また袖仕切りを設置しています。またバリアフリー対策として車イススペースを設けました。
リニューアルに際して11438Fを組み込み10両固定編成に改造しています。そのため連結面となる運転台は機器を撤去しています。空調装置については、ノンフロン化を行っております。また行先表示を従来の幕式から、フルカラーLEDに更新しました。
写真の11642Fは、1991年10月に東急車輌で完成したものです。当初は6連でしたが、2012年3月に津覇車輌工業でリニューアル工事を実施する際に11438Fを組み込んで10両固定編成になっております。