最後の「東武顔」の電車として注目を集めていた8000系の8111Fは、2011年6月30日限りで東上線での営業運転を終了しました。
意外なことに8111Fは廃車にならず、2012年3月22日に東武鉄道共助会(東武博物館)へ売却され、春日部支所に転属となりました。
東武博物館の私有車となり、動態保存されたというわけです。動態保存に際して、登場時の塗装に復元された他、床材や乗降扉の塗装も登場時と同じ色に復元されています。
8111Fは1963年11月に日本車輌で製作されたものです。新製当初は4連でしたが、1972年に富士重工で中間車2両を増備して6連になっています。また1977年7月には冷房化改造を施行しております。