2022/10/03

京成電鉄3600形(3658編成)

京成電鉄3600形は、標準通勤車として1982年から89年にかけて54両(6両編成9本)が導入されました。6両編成で4M2Tの編成ですが、将来の8両化を想定して車両番号の末尾4・5は欠番となっていました。3500形の後継となりますが、回生ブレーキを使用可能として省エネルギー化が図られました。
車体は軽量オールステンレス性で、客室内は分散式冷房装置を採用したため、天井が高くなっています。大きな1段下降式の窓を採用し、蛍光灯も増設されたので客室内も明るくなりました。またサービス改善のため、吊手・扇風機を増設しています。
制御装置は界磁チョッパ制御のES-783-A-M、主電動機は出力140kWのKMM8500、補助電源装置は静止型インバータのBS483-Bです。台車がFS-513/FS-013、冷房装置は分散式のCU-15B/CU-15Cを装備しています。
写真の3658編成は1988年2月に東急車輌で完成したものです。新製当初は6両編成でしたが、1999年9月に3608編成から中間車2両を組み込んで8両編成となりました。2020年7月に廃車となりました。