2012/10/24

相模鉄道8000系(8711F)

近年では経済成長の鈍化を背景とする乗客数の伸び悩みによって、コスト削減が急務となっていることから、JR東日本のE231系・E233系をベースとした車両を導入している相模鉄道ですが、もともと車両の面では先進的な鉄道会社でした。
昨日新聞で有数の混雑路線である京葉線の葛西臨海公園ー新木場間で拡幅車体の導入により、混雑率が緩和されたという記事がありました。JR東日本ではE231系以来主流となっている拡幅車体、相模鉄道では1970年に登場した新6000系から導入していました。
ターミナルは横浜駅で、路線が神奈川県内にとどまる相模鉄道で、時代のかなり先を行く車両が作られていたわけです。1970年といえば国鉄が103系を量産していた時代です。しかも新6000系は既に新型車両に置き換えられて引退しています。
写真の8711Fは1997年3月に日立製作所で完成したもので、8000系の8次車に相当します。新塗装化され、方向幕はLED化しパンタグラフはシングルアーム化と、新製当初からスタイルが少し変化していますね。
【撮影:佐野次郎 2012.10.21 鶴ヶ峰ー西谷間】