2023/08/10

東京地下鉄9000系(9104F)

9000系は1991年の南北線駒込ー赤羽岩淵間の開業に備えて導入された車両です。営団地下鉄(当時)としては初めてのVVVFインバータ制御車です。路線の延長や乗入れ区間の拡大などにより増備された車両では仕様の変更が行われました。
車体はアルミ製で、南北線では当初からホームドアを導入しており、ワンマン運転を行うためにATO装置などの機器の搭載場所が必要で乗務員室の奥行きが深いのが特徴です。大規模改修後の室内の配色は5次車に準じ、袖仕切りも大型化し17インチLCDによる案内表示器も装備しています。
更新後の制御装置はSiC-VVVFインバータ制御のMAP-238-15V-293、主電動機は出力225kWのMM-HEI7、補助電源装置はSIVのNC-GAT240Bです。台車はSS122/SS022、集電装置はPT-4315S改、冷房装置はCU7619を装備しています。
写真の9104Fは9104.9804は1991年7月に完成した1次車、9204~9703は1996年2月に完成した2次車相当し、いずれも川崎重工で製造されたものです。1次車は駒込ー赤羽岩淵間の開業に際して投入されたもので4両編成でした。四ツ谷ー駒込間の延長に際して2次車が投入され6両編成に統一する際に編成の組換えが発生しています。2017年12月に大規模改修と制御装置更新を完了しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿