2024/07/13

E217系(クラY-42編成)

E217系は横須賀線・総武快速線で使用されていた113系1000番代の後継車両として1994年から1999年にかけて745両が製作されたものです。朝夕ラッシュ時の混雑緩和を最重要視し、近郊形普通車としては初の4扉構造を採用しました。現在では当たり前の4扉ですが、もはや3扉では機能しないように思えます。
車体は軽量ステンレス製で、座席はロングシートを基本とし、一部にセミクロスシートを採用して遠距離輸送と観光輸送を考慮しました。グリーン車は朝夕ラッシュ時の座席確保を目的として二階建て構造を採用しました。これもE217系に続く近郊タイプのE231系・E233系・E235系に継承されています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC88、主電動機は出力95kWのMT73、補助電源装置はIGBT-SIVのSC89です。台車はDT61B形/TR246系、集電装置はPS28A、冷房装置は普通車がAU720A・グリーン車がAU721を装備しています。
写真のクラY-42編成は1999年6月に新津車両製作所(グリーン車のみ東急車輌)で完成したものです。2009年11月に東京総合車両センターで機器更新工事を完了しました。2017年6月にホームドア対応工事を完了しています。