ATCと呼ばれる新形の保安装置に対応して、運転台の位置を高くした後期形の車両が先頭についていましたが、編成中心にはクモハ103やクハ103-500番台といった初期形の車両も連結されていました。クーラーのない車両もたくさんありました。
寒々とした感じのブルーの座席や、グリーンの化粧板、そして銀色の乗降扉の内張り。私はこの電車といっしょに大きくなったような気がします。そしてMT54形モーターの高らかな回転音。思い出いっぱいの電車です。
現在走っているE233系よりも、103系電車のほうが乗り心地が良かったような気がします。停車時のガックンなんて当時はあったかな?記憶が定かではないですが・・・。しかし高校生の頃は、新杉田ー石川町間の短区間の乗車でも座ると爆睡できました。若かったのですね。
【撮影:佐野次郎 1992.2.4 石川町ー山手間】