東急世田谷線は、東急では唯一の軌道線で、1925年に玉川電気鉄道によって開業したものです。玉川線の一部でしたが、1969年に新玉川線建設工事のために渋谷ー二子玉川園間が廃止されたため、独立して世田谷線となりました。
世田谷線は全線専用軌道で、閑静な住宅街を縫って走ります。かつては古い電車が2両連結で走っておりましたが、1996年に三軒茶屋駅を、再開発ビル「キャロットタワー」に移設、2001年に全車両を現行の300系に置き換えて近代化されました。
現在では、PASMOやSUICAでも乗車可能ですので、より利用しやすくなったという印象があります。90年代でも旧式の緑色の電車が走っていた世田谷線とは様変わりです。また現在の田園都市線の混雑からは玉川線が走っていた当時を想像することは難しいですね。
写真の301Fは1999年7月に東急車輌で完成したものです。当初は旧形車と併用されたため、乗降扉にステップを装備していましたが、2001年にホームのかさ上げが完了したため撤去しています。現在は玉電リバイバルカラーで営業運転に就いています。