今では新快速も走る京都以東の鉄道建設は、明治時代に官営鉄道の手によって行われました。大津に至る急勾配区間で使用できる蒸気機関車が必要となり、イギリスのキットソン社に導入後クラスYと称された蒸気機関車8両が発注されました。
この機関車は、1881年製の8両のほか、北越鉄道が5両発注しました。のつに鉄道院による形式称号改正によって1800形となりました。九州や東北各線の建設工事のほか、各地で活躍したのち大正末期から昭和初期にかけて東京近郊で入換用に活躍しました。
写真の1801号は、1881年にイギリス・キットソン社で完成したものです。除籍後は東洋レーヨンの専用線で使用されていましたが、大阪交通科学館(当時)に贈与され、輸入当時の姿に復元されました。
【撮影:佐野次郎 1992.1.4】