横浜市電の廃止から既に40年、市電保存館に収蔵された車両は別として、公園などに展示された市電のほとんどが荒廃して解体されてしまいました。
久良岐公園に保存されたこの1156号もかなり傷んで、いつ解体されてもおかしくない状況にありました。しかし有志の尽力によって美しい姿に甦りました。これは素晴らしいことだと思います。
写真の1156号車は、1952年7月にナニワ工機で完成したものです。単車の820号車の更新名義となっています。1951年に登場した1500形と同等の電装品に換装することも考えられていましたが、実現しませんでした。直接制御のままワンマン化され、市電全廃まで活躍しました。
【撮影:佐野次郎 2012.12.24】