2013/04/29

広島電鉄3000形〈3002ACB〉

広島電鉄3000形は、もと西日本鉄道福岡市内線の1101・1201・1301形で、1975年から翌年にかけて譲受したものです。最初の2編成は、1300形として連節車として営業運転に就きましたが、3000形として3車体連節車に再改造されました。
3000形は広電の主力となっている3車体連節車の最初の形式でもあります。前照灯は上部に移設され、オリエントピーチを地色にライトベネチアンレッドの帯という宮島線直通車用の塗装になったため、福岡市内線時代とは印象が異なります。
冷房改造も施行され、またICカード「パスピー」も使用可能になっております。宮島線のほかにも、広島港方面の軌道線に盛んに運用され、大きな輸送力を発揮しております。ひんぱんに軌道を電車が行きかう姿は、こたえられないものです。
写真の3002号は、1962年日立製作所で西鉄福岡市内線1207A、1963年汽車製造で西鉄福岡市内線1209A.1209Bとして完成したものを1979年12月に3車体連節車に改造したものです。中間に入るC号車は運転台を改造により撤去しております。
【撮影:佐野次郎 2013.4.23 猿候橋町ー的場町間】