2013/04/24

広島電鉄750形〈762〉

かねてからの念願だった広島電鉄への撮り鉄旅行、休暇を利用して1泊2日で出掛けてまいりました。目的は、京都・大阪・神戸・福岡といった各都市から広島にやってきた移籍電車たちの撮影でした。
日本では最大規模の路面電車網を現代に伝えている背景には、昭和の経営危機を乗り越えるための身を切るような経営努力があり、近年も契約社員の正社員化など困難な課題に正面から取り組んでいる事も忘れてはならないと思っています。
昭和40年代の路面電車の大量廃止時に、当時として大型の部類の電車を多く譲り受けているのは、輸送単位を大きくして効率化を図るのが目的ですね。塗装をそのままに近い形で投入したのも、当初は節約の意味が含まれていたことでしょう。
写真の762号は1940年に木南車輌で大阪市電1652号として完成したものです。1965年に広島電鉄に移籍しました。750形は最大22両が在籍していましたが、新型車両による代替が進み、現在は6両が在籍しています。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 比治山下ー比治山橋間】