大阪市電2600形は、1957年に木造車の台車やモーターを利用して、和製PCCカーとして有名な3000形電車と同等の車体を新製したもので、114両が製造されました。静かで乗り心地のよい3000形は「無音電車」、2600形は「改造新車」と呼ばれていたそうです。
大阪市電2600形は、鹿児島市電にも800形として32両が譲渡されました。車体の裾をしぼる改造をしたのでやや印象が異なります。15両が台車など走行機器を更新して冷房化され、さらに1995年から97年にかけて車体を更新して9500形に更新されました。
写真の907は1957年7月に大阪車輌工業で大阪市電2634号として完成したものです。上記のように一旦ツーマン車として広電入りしましたが、1973年に再度ワンマンカーとなっております。その後改造により冷房装置を搭載しております。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 寺町ー別院前間】