東北新幹線が開業する前は、在来線特急の花形時代でした。しかし、身近な存在だったのはむしろ急行のほうだったではないでしょうか?広いとは言えない向かい合わせの座席にお世話になった方もたくさんいらっしゃると思います。
国鉄の分割・民営化の頃、急行の特急への統合が進み、急行に使用されていた電車は短編成化されて、地方都市の普通列車に転用されていきました。仙台や鹿児島などからはさすがに既に置き換えられましたが、北陸方面ではいまだに活躍していますね。
写真の451系電車は、常磐線の急行「ときわ」で最後の活躍をしていた頃のものです。1985年3月、新幹線上野開業時に485系の特急「ひたち」に格上げされ、その485系の後継である651系が3月のダイヤ改正で「ひたち」から撤退と、月日の流れを実感しております。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 上野駅】