2013/05/03

広島電鉄3800形〈3802ACB〉

広島電鉄3800形は、宮島線沿線のベットタウン化の進展により、直通利用客が増加したのに対応して、1987年から89年にかけて9編成を導入したものです。広島電鉄では、はじめてVVVFインバータ制御を採用しました。
基本的な車体構造は3700形を基本にしており、前面形状と側窓の構造を変更しています。前面形状は、市内の併用軌道を走ることを考慮して曲面ガラスを採用して視界を拡げ、下方向にもガラス面を拡大しました。側窓は連窓に見えるような工夫をしています。
主回路は先述の通りVVVFインバータ制御ですが、加減速性能を高くとっています。これは停留所間の間隔が短い路面電車には適したものです。また応荷重機能を持ち、乗客数の増減による加減速の応答性をコントロールできるようになっておます。
写真の3802ACBは、1987年11月にアルナ工機で完成したものです。1987年度に導入された3801~3803は、ヘッドライトが丸形という特徴があります。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 猿候橋町ー的場町間】

0 件のコメント:

コメントを投稿