2013/05/24

広島電鉄700形〈706〉

広島電鉄700形は3次にわたり製作されましたが、2次車に相当する705~707は、吊り掛け駆動のままですが、方向幕が大型化され、ブレーキ灯が新設されるなどの小変化がありました。また制御装置も新しい形式に変更となっております。
全長13.5mと路面電車としては、大型の部類に入りますが、連節車が主力となっている広島電鉄では「単車」と表現されています。広島電鉄の存在感の大きさには凄いものがあります。大柄な700形や800形がそれほど大きく感じられないのです。
さて1970年代には大都市圏での路面電車の廃止が進み、電車の新製も途絶えましたが、70年代の終盤から80年代にかけて、車体更新という手法で新しい電車が入るようになりました。東京都電荒川線の7000形などがその代表格ですね。
写真の706号は、1983年11月にアルナ工機で完成したものです。この頃に完成した鉄道車両といえば、東北新幹線の200系や中央線の201系電車、東急8090系といったところで引退している電車が多いですね。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 横川駅前ー横川一丁目間】