2013/05/06

広島電鉄5000形〈5010ACEDB〉

広島電鉄5000形は、1999年から2002年にかけて12編成がドイツ・シーメンス社で製造されました。日本では熊本市電9700形に次いで、2番目の100%低床車です。また5000形は5車体連節車になっております。
5000形はシーメンス社のコンビーノ・シリーズに属するものですが、車体の前面部分を日本でデザインしています。固定式窓にプラグドアと、日本離れした電車にはなっています。ステップがないため車内は広く、窓が大きいためたいへん明るくなっております。
主回路はIGBT-VVVFインバータ制御を採用しています。制御装置は屋根上に搭載しているトラクション・コンテナに搭載しております。部品の調達や日本の風土への適合性については、純国産車に利があり、増備は純国産の5100形に移行しております。
写真の5010ACEDBは、2002年9月に完成したものです。書類上は、シーメンス社とアルナ車両の共同製造になっています。5000形は宮島線への直通運用を中心に運用されております。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 銀山町ー稲荷町間】