2013/05/19

広島電鉄350形〈352〉

350形は広島電鉄の自社発注の電車で、1958年に3両が製作されました。当初は850形と称し、宮島線への直通運転を目論んでおりました。このため間接非自動制御を採用し、モーターも50kw×2個と強化されています。
1958年6月から始まった通勤時の宮島線~市内線への直通運転に投入され、1962年1月からの広島駅ー廿日市間の15分間隔での直通運転の恒常化に際して、2000・2500形とともに直通用の塗装をまとって活躍しました。
その後、2000・2500形の増備に伴い、市内線専用となり塗装も現在と同じ、クリームとグリーンのツートンカラーになりました。また1971年に形式名も850形から350形に変更されました。1975年には、ワンマンカーに改造されています。
写真の352号は、1958年3月にナニワ工機で852号として完成しました。1971年5月に352号に改番されています。1984年に冷房改造されましたが、艤装スペースの関係で補助電源のSIVを屋上に搭載したため、屋根上が賑やかになっています。
【撮影:佐野次郎 2013.4.22 御幸橋ー広電本社前間】