昭和30年代からカルダン駆動の電車が主流となっておりましたが、江ノ電では急曲線が多いために、従来の吊り掛け駆動を採用せざるを得なかったそうですが、ようやくこの頃には技術の進歩によりカルダン駆動でも急曲線に対応できるようになりました。
新製当初は、濃淡のオレンジを配した「サンライン号」という江ノ電では異色の塗装でしたが、写真を撮影した1992年には1000形以降の新型車の標準塗装に変更されていました。300形や先代500形とは少し違った塗装になっていたわけです。
江ノ電のような小形の電車は郷愁の対象とみられがちですが、モノレールや新交通システムなどに比べるとよほど実用的な気がします。外国のLRTのように路面・路下・高架などを組み合わせて整備すれば、重宝されると思います。
【撮影:佐野次郎 1992.3.20 腰越ー江ノ島間】