2017/05/14

荒川線8500形(8501号)

東京都電荒川線の8500形は、1990年に8501号、1992年に8502.8503号、1993年に8504.8505号の合計5両が三次に分けて導入されました。最初に製作された8501号だけ、外観が他車と少し異なっております。
目立つのは、前照灯と尾灯を別々に配置していることです。2次車以降は、前照灯の位置に一体で配置されるようになりました。車内は8501号のみ全席ロングシートとなっております。また降車口監視用にITVカメラを設置しましたが、これも8501号だけでした。
走行機器関係では、通勤電車では一般的なワンハンドルマスコンを採用しましたが、頻繁に加減速を行う荒川線には適応せず、他車と扱いが異なることから2次車以降には採用されませんでした。
8501号は、1990年4月にアルナ工機で完成しましたが、他車との操作の違いの大きさから稼働率は上がりませんでした。1992年の2次車登場にあわせてマスコンなどを変更し、通常通り使用されるようになりました。
【撮影:佐野次郎 2017.5.5 荒川車庫前ー荒川遊園地前】