なかでも少数派ながら、今後も活躍を続けるのが8500形ですね。大きな窓やVVVFインバータ制御は、約20年後に登場した8800形の基本になっていることがよくわかります。時代の先を行っていた電車だということもいえるわけです。
1990年に8501号が登場してから25年以上経過していますので、方向幕がLEDとなり、集電装置がシングルアーム式になったりと変化が見られます。機器に関しても、8800形に合わせて更新されているそうです。
写真の8504号は、1993年4月にアルナ工機で完成したもので、8500形の3次車に相当します。3次車の仕様は2次車に準じたものです。その後の増備も計画されていたようですが、8500形の増備は3次車で終了し、5両の小所帯になっています。
【撮影:佐野次郎 2017.5.5 荒川車庫前ー荒川遊園前間】